武藤の肉体的強さの原点。今シーズンの躍進の秘訣を探る

海外への移籍も噂されるFC東京・武藤嘉紀は、体脂肪率も8%と、ハリルホジッチ監督の苦言も交わすほどの強靭なフィジカルの持ち主だ。 そんな体脂肪率8%の基盤を築いた武藤嘉紀の原点はどこにあるのか 最終更新日:2015年05月16日

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小学生時代に脚力と泥臭さを身につける

海外への移籍も噂されるFC東京・武藤嘉紀は、体脂肪率も8%と、ハリルホジッチ監督の苦言も交わすほどの強靭なフィジカルの持ち主だ。

そんな体脂肪率8%の基盤を築いた武藤嘉紀の原点はどこにあるのか。

今シーズンFC東京でゴールを量産し、日本代表にも安定して選出されるようになった武藤嘉紀。

代表では、主に左サイドのポジションをドイツでプレーする乾貴士と争う恰好だが、欧州クラブ在籍選手中心のチームに入っても違和感のないその理由は、体脂肪率8%という「ヤセマッチョ」な体格だ。

日本選手のフィジカル全般に対し、もっと鍛えるようにと厳しい見方をしているバヒド・ハリルホジッチ監督も認めるレベルにある。

いま、イングランドのチェルシーやドイツのマインツから移籍を打診されているのも、ドリブルやシュートの技術だけでなく、強く速い肉体を持っているから。

タテに行ったり来たりすることが多いプレミアリーグやブンデスリーガのチームからの獲得オファーは、貧弱な選手には舞い込まないだろう。

武藤の口癖は「攻守にハードワーク」。
所属のFC東京では2トップの一角として先発することが多く、キックオフの瞬間から猛然と全力でチェイシングをはじめ、タイムアップの笛が鳴るまで全力疾走する。

ゴールデンウイークの連戦でもほとんどの試合でフル出場した。

衰えないスピード、尽きないスタミナ。
それだけでなく、強さもある。

だから競り合いに強く、ドリブルで抜くこともでき、180センチもない身長ながら、ヘディングや、ボールを収める仕事もできる。

そして試合の終盤で点を獲る集中力がある。

この基礎ができたのは小学生のときだ。
所属していたバディSC(東京・世田谷区)での練習の日々が「武藤嘉紀」をつくった。

「バディではよく公園を10周、20周と走っていました。脚力もそうですけれども、あれだけ走り込むと、泥臭さが身につき、メンタル的にも強くなったと思います」

精神的強さと高い対応力のある選手だからこそ、プロでも成長を続けられる

実際、バディSCでは、幼い年代からスピードや持久力の向上を考えたメニューが多く取り入れられている。

もともと1981年に設立されたバディスポーツ幼稚園が母体となったサッカークラブで、鈴木園長が「子どもたちにいろいろなスポーツを経験してほしい」とはじめたのが、サッカー部創部のきっかけであった。

しかし、サッカーのテクニックだけを伸ばすのではなく、フィジカルも大切な要素と考え、走るトレーニングも行う。

陸上競技の出身だった鈴木園長ならではの指導法であった。

その指導に武藤もたくましさを身につけた。

ジュニア年代に培った精神的な強さがあるからこそ、心理的にも肉体的にも、さまざまなプレッシャーに耐えて結果を残すことができるのだ。

その強固な基礎のうえに、プロ入りしてからも成長を続けている点が、武藤のもうひとつのすごさだ。

当初はサイドを突破するアタッカーだったが、マッシモ・フィッカデンティ監督によって2トップのフォワードにコンバートされた。

サイドに比べると前方のスペースがなくドリブルの機会は減る。

そのぶん、クロスに合わせて飛び込んだり、中央でシュートを撃つポジションをとるプレーが発達してきた。しかも習熟するスピードが速い。

「毎試合毎試合を振り返り、そして反省をして、次にその反省点をどう活かすか。あるいは、点がとれないならなぜとれないのかを深く考えています。

練習からそういった反省をして、得点パターンを増やせるように。頭に残っている場面を振り返って実践します」

全力プレーだけではなく、冷静なプレーシーンも増えた

今シーズンは股抜きのシュート、ゴールが増えている。この原因を武藤は、冷静にプレーできる場面が増えてきた、と言う。

「相手の位置を把握しながらどれがいちばんいいか、うまく選択できている。メンタル的に余裕があるのだと思います。

技術が成長したこともあるのかもしれませんけれども、自信があるから“ひと間合い”置ける。あわてることが少なくなってきているのがいいことなんだと思います」

厳しいトレーニングは体力のみならず精神力をも向上させる。

それが基礎になり、考える力も身につく。

よく小学生年代は「ゴールデン・エイジ」と呼ばれるが、それはこの時期の成長がアスリートとしての基本を形づくるからだ。

小学生のときに走り込む基盤があったからこそ、いまの武藤選手がある。

自分にとってつらい練習でも、それをなしとげたときには、大きな財産が手に入る。もし練習がいやになったら、武藤が全力でプレーする様子を視るといい。

そこに未来の自分がある。
いまがんばることは、決してむだにはならない。
武藤のようになりたければ、限界を超えて走りこむことが、いちばんの近道だ。

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