都内パチンコ「等価交換不可」で話題――弁護士「大衆娯楽としての生き残り戦略だ」

東京都内のパチンコホールで「等価交換ルール」が11月から禁止される――。そんな業界のルール変更が、パチンコ・パチスロファンの間で話題となっている。 最終更新日:2015年10月18日

作者に連絡

view

都内パチンコ「等価交換不可」で話題――弁護士「大衆娯楽としての生き残り戦略だ」

「等価交換ルール」が11月から禁止される――

東京都内のパチンコホールで「等価交換ルール」が11月から禁止される――。そんな業界のルール変更が、パチンコ・パチスロファンの間で話題となっている。

「等価交換」は、客が1玉あたり4円で借りたパチンコ玉を、同じ4円で交換する仕組みのことだ。これまで都内の多くのパチンコホールはこの仕組みだった。

客が獲得した球は、タバコやお菓子などに交換することもできるが、特殊景品と呼ばれる金商品と交換して、近くの交換所で買い取ってもらうことができる。たとえば、ホールで250玉と0.1グラムの金商品を交換してもらい、さらに近くの景品交換所で現金1000円に交換してもらうという流れだ。

こうした「等価交換」の仕組みが、東京都遊技業協同組合(都遊協)の定例理事会の決定で変わることになった。換金に使われる「金商品」の提供価格が値上げされる。その結果、これまでは0.1グラムの金商品を手に入れるのに250玉あればよかったのが、280玉ないといけなくなる。

客がパチンコホールでパチンコ玉を借りるときのレートは1玉4円なので、280玉を得るには1120円が必要になる。ところが、280玉と交換した0.1グラムの金商品を景品交換所にもっていったときに、得られるお金は従来と同じ1000円だ。つまり、「等価交換」ではなくなってしまうのだ。

このような変更について、パチンコファンからは「ただでさえ出ないわ当たらないわの今の台で非等価になったらどうなるのか」などと悲しみの声が上がっている。今回のルール変更の狙いはどこにあるのか、風営法に詳しい山脇康嗣弁護士に聞いた。

●「等価」の意味は?

まず、今回の業界ルールの変更について、「等価交換不可」とか「脱等価」とか表現することは誤解を招きます。「ホールにおける出玉と賞品の交換(精算)は等価交換でなければならない」という法令上の原則自体は何ら変わっていないからです。

風営法を受けた国家公安委員会規則は、パチンコ営業について、「遊技の結果として表示された遊技球等の数量に対応する金額と等価の物品」を提供しなければならないと規定しています。

これは賞品の提供方法に関する「等価性の基準」と言われていて、パチンコ業者(ホール)が客の射幸心をことさらにあおることを規制しているものです。


注目まとめ