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試合が始まる。

 第1ゲームから、キムはカットマンらしくバックスピンのかかったボールで福原の強打を返し続ける。福原も粘り強く打ち合おうとしたが、チャンスボールを与えて強打を許したり、ネットにかけたり、スマッシュを狙いに行ってミスが出たり、と中盤からリードを許す展開となる。

 第1ゲームを7-11で落とし、第2ゲームも7-11。流れを食い止めたかった第3ゲームも中盤にミスが相次ぎ、5-11。

 第4ゲームは14-12でなんとか奪ったが、第5ゲームは力尽きて5-11。競り合う展開に持ち込むことができずに敗れ去った。

 今大会、初戦から準々決勝まですべて4-0で勝利してきたことが象徴するように、福原の調子は上々だった。「これまでにない」と語るほど積んできた大会前練習の成果は出ていたのだ。それだけに、悔しさは大きいものになる。

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福原愛「傷をえぐるみたいで……」キム対策を石川に聞かなかった理由。

必死に涙をこらえていた。涙がこぼれそうになるのを、抑えようと努めていた。  オリンピック4度目の出場で初めてベスト4に進出した福原愛は、8月10日の午前10時から行われた準決勝で、ロンドン五輪金メダリストの李暁霞(中国)に0-4で敗北した。